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中国には数千年も前に書かれた「易経(えききょう)」という本があります。聖人といわれた孔子は、本のとじ紐が三度も切れたほど熟読したと伝えられていますが、その本の中に「積善の家には必ず余慶あり」と書かれています。善いことを積み重ねていると、必ずその人の家にはたくさんの幸せやよろこびごとが起きてくるという意味なのです。

 

善を善(よ)い行いと解釈すると、人に対して親切であったり助けになったりして、相手から感謝されるような行いが「善」であるように思われます。そして、ここで言う人とは家族ではなく他人様を指すもので、「家族以外の人にまでも善意を持った行いをしていれば、それが積み重なって、自分自身の子供や孫の代にいたっても幸福に恵まれる」ということを説いていることになります。

だとすると、もう一方の「積不善の家には必ず余殃(よおう)有り」というのは、「人様に対して善意に欠ける行いをすれば、孫子の代にいたっても災難に遭う」と解釈されます。

 

子孫まで余慶の恩恵を受けても、油断すると「徳切れ」という事象が起きてくるらしい。これは恩恵を当然な事と勘違いして、毎日浪費していくと徳切れが50歳くらいに現れ大病したり、事業が傾いたり、家族が不和になり、運勢が傾いて何事も裏目の人生がやってくるそうです。それではどうしたらいいかというと結局徳を積んで徳切れを避けるしかないし、死を迎えるのは完全に徳切れを起こした時という説もあります。

 

それでは具体的にどうすればいいのでしょう?

 

  • 掃除をする 自宅なら家族や自分が心地よく過ごせるように、職場でも皆がいい気持ちで働けるように、心を込めて丁寧に掃除をしましょう。
  • 匿名で寄付する。寄付をするのも徳積みになりますが、他の人から分かるように寄付をしてしまうと、褒められたりして「いい気分」になり幸福感に積んだ分の徳を使ってしまいます
  • 仕事の技術や知識を磨く。下座行として、今の仕事の技術や知識を磨くことも徳積みになります。ストイックに、その道を極めていきましょう。
  • 目の前の相手を敬う。人と接する時に、目の前のその人を心から敬い、敬意を示すことも徳積みになります。
  • 下心無く相手の喜ぶことをする。「いいことをしてやった」と浮かれないで、本当に皆にとってこれが良いのだろうか? と少し自信がないぐらいが丁度よいです。
  • 天に捧げるイメージで仕事をする。「お客様は神様です」という言葉がかなり誤解されて広まっていますが、本来の意味は、「もしも神様がお客様としてやってきたとしても、恥ずかしくない商品・サービスを提供しましょう」ということなのですね。
  • 祈り。自分のことは置いておいて、周りの人や人類全員が良くなりますように…と天にでも神様にでも良いので祈ってみましょう。

 

そのほか、具体的に様々なことがありますが、利己的ではなく「利他的」なことをすれば徳を積むことになると思います。動物愛護団体の人々、市井の個人で動物愛護している方も徳を積んでいらっしゃると思いますので、疑うことなく前進していきましょう。

 

この方法も一説ですので、信じるか信じないは個人の自由ですが、運が悪いときには、現実的な問題にとらわれすぎず「徳を積むと解決するかもしれない」という発想を持っておくことが大切と思われます。

 

29年12月10日  院長 藤田泰志