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  リーキーガット症候群」とは、腸粘膜を構成する細胞に穴が開き、体にとって有害な物質が入り込むために様々な症状が起こる病気です。リーキーガット症候群は英語でLeaky Gut Syndromeと表記され、文字通り、漏れやすい(Leaky)腸(Gut)の状態を指します。したがって、リーキーガット症候群は、英語名を略したLGSや腸管壁浸漏症候群(ちょうかんへきしんろうしょうこうぐん)、腸漏れと呼ばれることがあります。健康な腸では食べ物や空気に交じった病原菌など、体にとって害のあるものを体内に入れないよう腸の粘膜細胞が排除しています。しかし、リーキーガット症候群では、腸の粘膜が壊れて穴だらけになっているため、体にとって有害な物質が体内に侵入してしまいます。本来であれば排除されるはずの異物が体内に侵入すると、その異物に全身が反応して、重い病気や精神に関わる症状が出始めます。

 

リーキーガット症候群が起こる原因

例えば、PCB(ポリ塩化ビフェニル)や農薬、水銀といった化学物質は、腸の粘膜細胞や「細胞同士が密着した結合(=タイトジャンクション)」を破壊することが知られています。同様に、病気の治療で使われる抗生物質や胃酸の分泌を抑える薬を使用した場合でも、リーキーガット症候群が生じます。また、小麦粉に含まれるグルテンと呼ばれるタンパク質が腸の粘膜を覆う腸管上皮細胞(ちょうかんじょうひさいぼう)を破壊し、腸漏れを加速させることが文献から示されています。この他にも、リーキーガット症候群を招く原因として、ストレス、加工食品に含まれる添加物、寄生虫、 鎮痛剤、アルコール、カフェインなどがあります。

 

リーキーガット症候群の身体的症状

リーキーガット症候群になると腸の粘膜が破壊されてしまうために、腸では正常な消化・吸収活動ができなくなります。その結果、十分な栄養素を取り込むことができず、細胞の機能が低下して、全身の健康に害を及ぼすようになります。リーキーガット症候群によって引き起こされる身体的症状としては、・食物アレルギー・アトピー・花粉症・リウマチ・消化不良・膨満感・下痢・便秘・炎症性腸疾患・肥満・関節炎・肝機能障害・高コレステロール血症・糖尿病・多発性硬化症・慢性疲労症候群などがあります。

 

腸のバリア機能が壊れると心の不調が生じる

リーキーガット症候群になると副腎(ふくじん)と呼ばれる臓器で、コルチゾールやアドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)などのホルモンが大量に作られます。こうしたホルモンは外部からのストレスに対抗したり、腸の粘膜が破壊されたことで生じた炎症を抑えたりする際に使われます。

このようなストレスホルモンの中で、特にコルチゾールが長期間にわたって作られると副腎に大きな負担がかかります。その結果、副腎が疲れ切ってその機能が低下し、コルチゾールを作ることができなくなってしまいます。このような状態では、ストレスに対処するのが困難になってしまいます。すると、人によってはうつ、パニック、恐怖、強い不安感など、メンタルに深刻な影響が出るようになります。そのため、リーキーガット症候群でアドレナリンとノルアドレナリンが過剰に分泌されて、常に交感神経が優位になると、性格が攻撃的になったり、強い不安や恐怖を感じたり、暴力的になったり、イライラしたりするようになります。その一方で、このアドレナリンとノルアドレナリンが休みなく作られると、ますます副腎は消耗し、最終的にこの2つのホルモンを作り出すことができなくなってしまう状況になります。アドレナリンとノルアドレナリンが作られなくなって不足すると、気分が激しく落ち込んだり、喜びの感情がなくなったり、やる気が低下したりするなど、うつ病に似た精神症状が出ることがあります。

 

リーキーガット症候群の精神的症状

リーキーガット症候群によって引き起こされる精神的症状には・不眠・イライラ、怒り・うつ病・自律神経失調症・不安神経症・統合失調症・集中力低下・喪失感・自殺願望・パニック障害・アルツハイマー病・パーキンソン病・自閉症・ADHDなど

 

リーキーガット症候群を改善する方法

リーキーガット症候群を改善するには、この病気を発症させている原因と取り除くことが大切です。そのためには、なるべくストレスを減らすように心がけ、農薬や殺虫剤などの化学物質を使わない生活に切り替えます。リーキーガット症候群を根本的に治療するためには、上記に示した方法以外に、「何を食べるか」と「何を食べないか」を考えることが、治療を進める上で重要になります。

 

(1)グルテンとカゼインを避ける

小麦粉に含まれるグルテンは、腸の細胞を傷つけます。また、グルテンは腸内細菌に住むカンジダが増える原因にもなります。カンジダが増えると、腸の粘膜細胞が破壊されてしまいます。そこで、リーキーガット症候群の人ではグルテンを含んだパスタやパン、菓子、調味料などをなるべく控えるようにしましょう。また、グルテンの他に、牛乳やヨーグルト、チーズに含まれるカゼインというタンパク質が炎症を引き起こして、腸の細胞を壊すことが知られています。つまり、カゼインもリーキーガット症候群の原因になります。

(2)炎症を抑える栄養素を摂る

リーキーガット症候群の人では、体内で炎症が起きています。そのため、炎症をしずめる栄養素を摂取することで、リーキーガット症候群が軽減されます。オメガ3系脂肪酸には、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。EPAとDHAは腸の炎症を抑えるほかに、傷ついた腸粘膜を修復する働きがあります。EPAとDHAはイワシやサンマ、ブリなどの青魚をはじめ、マグロやウナギに豊富に含まれています。

(3)グルタミンを積極的に補給する

グルタミンは大豆、海藻類、肉、魚、卵、アーモンド、トマトなどの食品に多く含まれています。しかし、グルタミンは熱を加えると性質が変化してしまうため、魚は刺身で食べ、海藻やトマトなどは野菜サラダとして食べるのが良いとされています。

(4)善玉菌を増やす食品群を摂る 

腸内には100兆個から1,000兆個の腸内細菌が住んでいると考えられています。こうした腸内細菌で善玉菌、悪玉菌、日和見菌が適切なバランスで存在していると、健康な体を築くことができます。善玉菌を増やす食品には、納豆、ぬか漬け、味噌などがあります。こうした食品には、善玉菌の1種ある乳酸菌(にゅうさんきん)やビフィズス菌が豊富に含まれています。このほかに、善玉菌のエサとなる食物繊維を摂るのも有益です。大豆やアーモンド、おから、あずき、グリンピースなどに、食物繊維が豊富に含まれています。

 

 

私もハチミツ ヤセ菌で検索してリーキーガット症候群にたどり着きましたが、この疾患に7割くらいの人が該当すると統計上に出ていたのには驚愕しました。まさに医食同源と昔の人は気づいていたのですね。終戦後にアメリカから無償で小麦粉が輸入され、小学校では脱脂粉乳とともに給食がパンになりました。アメリカの深謀遠慮的な発想で、小麦粉にはグルテンが入っていて分解過程でアヘン様物質に変換し、無性にパンを食べたくなる様になりパン食が主流になり、アメリカから小麦が大量に輸入されています。それと体質によりリーキーガット症候群が蔓延して、アトピー、花粉症などのアレルギー性疾患が増加しましたが、小麦粉食品と相関関係があると思うのは私の穿った見方でしょうか?

 

30年7月10日  院長 藤田 泰志