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自己愛と隣人愛

あなたのまわりにボランティアに参加されている方、もしくはボランティアに参加された経験がありますか?

ボランティアは以前に比べて、かなり身近になってきました。 自然災害が発生したときに被災した人へ食事を提供したり、復旧活動に参加するといった緊急かつ、大規模なものがある一方、日常の生活のなかで、お年寄りの話し相手になったり、子供たちに読み聞かせをしたりといった、身近なものもあります。

ボランティアはとても素晴らしいことです。 しかしボランティアにも「自己愛」が潜む可能性があります。

「なぜボランティアをするのか」という動機が大切なのです。

あなたがボランティアをしたとき、なぜしたのかを思い出してください。

 

困っている人を助けたかった。

自分ができることを役立てたかった。

気がついていたら、やっていた。

いいですね。素晴しいです。 まさに「隣人愛」です。

 

自分が良いことをしているのを人に見てもらいたかった。

野良猫のためにと言いながら、野良猫の世話をして褒められたかった。

これらの動機は「自己愛」と思われますね。

なぜなら、ボランティアを通して、自己利益を求めているからです。

 

では、こんな経験はありませんか?  

手を差し伸べたのに「ありがとう」と言ってくれなかった人がいて、腹がたった。寂しかった。

ボランティアの経験をほかの人に話したが、反応が薄く、興味を持ってもらえなくて、残念だった。

もしこれらの感情が湧いてしまったのなら、残念ながらそのボランティアは「自己愛」で行ったことになります。 ボランティアは「無償の愛」で行うものであって、そもそも感謝してもらうことを期待してはいけません。もし感謝してもらえたら、それは想定外の喜びです。

そして、ボランティアは人に共感してもらうために行うためのものではありません。自分が突き動かされて行うものです。また、その行為を人に話すべきではありません。

自己愛」は本当に私たちの身近に潜んでいて、「隣人愛」の仮面をかぶっていることすらあるのです。

 

 

令和元年 8月 10日  顧問 藤田 泰志