さくらねこ動物病院は、殺処分ゼロ、不幸な猫ゼロを目指す地域猫活動を応援しています!
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11/1(火曜)13:55〜『今日感テレビ』でさくらねこ動物病院を取材いただきました☆彡
殺処分ゼロに向けたさまざまな活動を取り上げてくださるようです


腸内フローラ 2

前回、腸内フローラが、癌、糖尿病、アレルギー、うつ病、自閉症、パーキンソン病等に関係しているのが解明できました。

 

それでは、どうやって腸内フローラが出来上がるのでしょうか?

お母さんの胎内にいる間は、赤ちゃんは無菌状態です。

そして出産時に産道を通ることで、お母さんの菌を受け継ぐといわれています。赤ちゃんは生まれると呼吸を始めますが、そのときにお母さんの菌だけでなく、医療機関に棲みついている菌、医師や看護師さんたちの菌も体内に取り入れます。

 

また、赤ちゃんは母乳を飲み始めるとお母さんから

IgA(免疫グロブリンA)という抗体を受け継ぎ、

体内を細菌やウイルスの感染から守ります。

母乳を飲んでいる赤ちゃんの腸内細菌の約90%が

ビフィズス菌といわれています。

母乳に含まれるオリゴ糖がえさとなって、

ビフィズス菌が増えているのです。このため、

生後半年以上は母乳で育てるのがいいといわれています。

 

このようにして、生後1年までには赤ちゃんの

腸内環境が整ってきますが、ビフィズス菌が

増えるのと同時に悪玉菌や日和見菌を取り入れ

ることで、免疫が獲得できるようになります。

そして出来上がった腸内フローラは、そのまま生涯、

人生のパートナーとなります。

 

人間の成長と共に、ストレス、暴飲暴食、睡眠不足

などが重なると腸内フローラが変化して

悪玉菌優勢となり、あらゆる病気が発生します。

 

原因不明の難病でクローン病、潰瘍性大腸炎

言うのがあり、薬物療法でも効果が不定だそうですが、

温故知新の療法で光明が見つかったみたいです。

 

それは便移植療法という治療法です。

腸内細菌の乱れが原因と考えられる難病患者の腸内に、健康な人の便を移植することで、腸内フローラを健康なものに戻そうというものです。

もちろん便は適切に処理されたものを使用します。

日本では潰瘍性大腸炎など限られた疾病に対して、

家族または配偶者の便を使用するなど厳密な規定のもとで臨床研究が進められています。
アメリカではすでに治療法として確立されており、

クロストリジウム-ディフィシル感染症

関しては非常に高い治療効果が表れていると

報告されています。

日本でも研究が進んで、新たな治療法として

確立されることを期待したいものです。

 

ワンちゃん、ネコちゃん達の炎症性腸疾患辺りにも

利用できる治療法ですので、大学病院辺りで

研究して貰いたいものですね。

 

2016年10月10日

院長  藤田泰志