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莫煩悩、私の好きな言葉の1つである。

無学祖元(南宋の禅僧)が北条時宗に贈った言葉である。

 

1281年正月、時宗は祖元を建長寺に訪ねる。

色々と座談の後、祖元は筆をとり、「莫煩悩」との三字を書いて時宗に与えた。

莫煩悩とは煩悩するなかれ。

焦らず、迷わず、悩まず、怖れず、ただ一心不乱に精神を集中して物事にあたる事。

あれこれ考える事で危機をより大きなものに膨れ上がらせているだけなのだ。

出来る限りの準備をした後は煩悩する事なく透明な心で困難に立ち向かえば良い。

そうすれば自ずと結果は出るものなのだ。

 

この言葉で北条時宗が2度の蒙古の襲撃を防ぎ、国難を乗り越えたおかげで今があるのです。

30数年前、昨年亡くなった横綱北の海関が現役引退して、あるテレビ番組の討論会で「とにかく場所が来るのが怖かった」述べておられました。

その時北の海が怖かったと言っていたのだから、凡人である私が厄介な手術の前に不安になるのは当たり前だと思って安堵しました。

 

同様に、先日南アフリカに勝ったラグビーの五郎丸選手が試合前、恐怖でどうしようもなく不安だったと日記に書いておられましたが、やはり人間はプレッシャーで押しつぶされそうになるのですね。

不安になったり、妄想が起きたりしたら、莫煩悩!!莫妄想!!と自分を一喝していますが、気分が楽になりますね。

 

野良猫さんは捕獲器に入って連れてこられますが、死に対する不安、恐怖で思い切って人間に向かってきます。

なるだけ不安を取ってやりたいのですが、その術がありませんので、兎に角、疼痛を軽減し、素早くオペを終わらせるように心掛けています。

 

平成28年1月10日  院長  藤田泰志