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考えさせられる問題

考えさせられる問題

ノルウェーの病院に勤務していたビルギッタ・カレスタッドさんは2月、友人たちと休暇で訪れていたフィリピンでオートバイに乗っていた際、道端で「寄る辺のない」子犬を発見、助けてあげたのに亡くなりました。

カレスタッドさんの遺族は9日、「ビルギッタは子犬をかごの中に入れて連れ帰った。体を洗ってあげ、世話をすると、うれしいことに子犬は回復し始めた。滞在先のリゾート施設の庭で子犬と一緒に遊んでいた」と説明。「その後しばらくすると、子犬は他の子犬がそうするように、ビルギッタたちをかもうとし始め、一緒に遊んでいる最中に彼女たちの指をかんだ」と述べた。

 

カレスタッドさんは帰国後、体調を崩し、自身が勤める病院で集中治療を受けた。だが6日夜、この病院でカレスタッドさんは息を引き取ったという。 遺族によると、カレスタッドさんと友人らのグループは誰も狂犬病の予防ワクチンを接種していなかった。 遺族はまた、「私たちの愛するビルギッタは動物が大好きだった。私たちが恐れていることは、ビルギッタのような優しい心を持つ人に、こうしたことが起こり得ることだ」と話している。

 

私も小学校の時に道徳の時間で「困った人がいたら、助けてあげなさい。」「お年寄りには親切にしてあげなさい。」と耳にタコができるくらい聞きました。もし、カレスタッドさんが、動物嫌いだったらこういう結果にはならなかったと思いますが、子犬を助けてあげたのは正しいと思います。

しかし、彼女はフィリピンが狂犬病発生地域と言う事を知らずに狂犬病のワクチンを打っていなかった事が敗因でしたが、こういう事は別の件でも日常茶飯事に起きています。

例えば「友達がお金に困っているから、信用して保証人になったら蒸発して不良債権となり競売で家を売らざるを得なかった。」「他人の子供が溺れていたので、飛び込んで助けに行ったら、そのまま行方不明になった」「野良猫が寒そうにしていたので家に入れてやったら、ドンドン増えて多頭飼育崩壊に至った

笑い話ですが「おじいさんが道に迷っていたので、若い女の子が親切に案内したら、ナンパされた。」というのもありました。

これらは、すべて良い事をされたのだと思います。しかし、決断するのに何かが足りなかったような気がするのは私だけでしょうか?

 

君子危うきに近寄らず」という諺があります。立派な人物は危ないところに近づかないということを言っています。教養高い人格者は言動を慎むもので、自ら危ないところに近づいて災いを招くようなことはしないのです。君子でなくても、見るからに危ないところへ近づきたがる人は、それほど多くありません。君子が君子たる所以は、「普通の人にはわからない危険を察知できる」ところです。

君子たるものは、「いかなる時も感情や欲望に流されず、冷静に後先や周囲を見通す洞察力と的確な判断力を発揮できる」ことが期待されます。君子が持つべき資質である指導力の源泉を表したものが、「君子危うきに近寄らず」です。

 

果たして私もそれが実践できるでしょうか?と言われると自信がありませんね。

 

 

令和元年 6月10日 顧問  藤田 泰志