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『3年目を迎えることが出来ました!』

『3年目を迎えることが出来ました!』

今年の4月で「さくらねこ動物病院」も開院から2年を経過し、3年目を迎えることが出来ました。

                  

私にとってこの季節は感慨をもって迎え、1年の節目に人生階段の踊り場に立って、来し方を振り返る大切な時空です。                                                                     

このところの忙しさに追いまくられ、じっくり振り返ることも無く過ぎる時間の合間に、あるいは慣れた手術の最中に思いつくことを書き連ね、哲学者を倣って発信を重ねるブログも、好々爺の楽しい日常として皆さんに読んで貰えるのが、私の密かな喜びの一つです。    

                      

一年の大方を報告いたしますと、不妊去勢手術を施した「さくらねこ」の数は、ますます増加傾向で、このところは鹿児島、沖縄を除く九州全土から、更には山口からも依頼が届くあり様で、感謝の極みであります。

 

人のもつ倫理観と善意の気持ちを汲むほどに背中を押されて、あっちこっちが痛い、きついと言いながらも老体を労わりながらお世話になった恩返しをと、社会貢献に務めています。一方で枯れてもよさそうな手術技術は、熟達の埋没法と予後ケアが冴え、「匠」に近づくような錯覚と自己満足を覚える程で・・・・・老骨に鞭打って、いま少しお役立ちを続けたいと思います。

                                  

年齢を重ねるにつれ、誰と一緒に、何処で時間を過ごすかということの重要さが身に沁みて分かるようになります。

一緒にいると嫌な思いをする人と長い時間を過ごせば気がめいるし、自己嫌悪に陥ったりもします。

そしてその気分は、その人と別れた後まで残ったりもします。

一緒にいるべきでない人と近い間柄でいなくてはならないのは、長年の知り合いだから、幼なじみだから、などの他に、うまくやっていくのが難しい相手だと分かったときには、すでに友達になっていて、でも、罪悪感があって突き放せないといった義務感があったりするのです。

 

時に、批判されたり、必要としていないアドバイスを貰ったりして、気分を沈ませてしまいます。

いくら長年の知り合いでも家族でも、嫌な気分にさせられる人たちとは距離を置いて構わない、と言い切れる年代になりました。

 

 

話は変わりますが、ゲノム解析から分かってきたことで、ネコと人の関わりの初めは、人は、ネコを飼うことで穀物を食い荒らすネズミを退治することができ、ネコを喜んで迎えるようになった。

そしておそらく、人はネコに対して報酬としてエサを与える行動をとってきたのではないかと考えると、人によるこうした行為を通じて単独行動を好んできたネコは、人と一緒に生活をするようになったのでしょう。

そして時代の経過につれて従順なネコを選別し続け、更に人の都合であれこれとお節介も重ねているのです。

共存という麗しい言葉で折り合いのつく世界を求めて・・・・・・。       

ネコの行動を観察しながら思う・・・・・。

自分と他人の間に境界線を引く方法を知り、自分を大切にする生き方ができる今は、ある種の幸せを解放感とともに楽しんでいられます。

 

私たちは、誰かが一緒にいてくれた方が、一人でいるよりましだと思ってしまう。

でも、どう考えてもそれは真実ではないと思ってしまいます。

一人でいる時間があっても良いはずで、読書をしたり、ゆっくりお風呂に入ったり、運動をしたり、瞑想をしたり、ネコと遊んだり、何でも一人でしたいことをすれば良いと思います。

自分のための貴重な時間を持ちましょう。

その上で、自分が一緒に過ごすべきだと思う相手に対しては、気持ちを向けて生きることが幸せだと思う・・・・

それが「さくらねこ」への思いであるように。                                                    

 

 

平成29年4月1日 さくらねこ動物病院 院長  藤田泰志